
香料と言ってもなかなかイメージが湧かないでしょうが、日常生活のありとあらゆる部分で使われています。例えば石鹸を手につける、歯磨き粉を顔に近づけるとほのかに香りがしますよね。この香りはもちろん素材から発せられるものもあるのですが、ほとんどが香料を付加したものになっています。香料というものは暮らしのまわりにある様々な製品に、それにふさわしい香りをつけるための材料ということなんですね。大きく分けると2つあって食品に対して使われる香料を食品香料(フレーバー)と言って、石鹸とか化粧品などに使われる香料は香粧品香料(フレグランス)と言うんですね。前者が飲料関係、乳製品類、お菓子、アイスクリーム、調理食品、歯磨き粉、タバコなどに使われていて、後者が香水、乳液、口紅、石鹸、入浴剤、洗剤、消臭剤などに使われています。
ただ、香料というのは仮に1つの製品に100ぐらいの製品構成要素があったとすると、0.1ぐらいの割合なんですけど、あるとないではやはり大違いです。ですから今まで香料を使っていないようなものに少し使うだけで風味が増すなんてことも十分あり得るんですよ。
お客様(例えばお菓子メーカー)が一般顧客に販売しようとしている商品のイメージに合う香料を開発・提供するわけですから、メーカーさんの商品開発段階から参画してイメージに合うものを提案していかなくてはなりません。メーカーさんの商品イメージを把握した上で、フレーバリスト(調合士)がサンプルを作り、提案して、イメージに合うものに近づけていく、これの繰り返しです。ですから既存の商品を製造・販売するというようなことはほとんどなくて、毎回イメージに合うものを作ってご提供するというスタイルですね。製品採用が決まった後も他に転用がきかないし、風味劣化ということもありますから基本は受注生産ですね。
そうですね。だから香料というものはまず完成品がイメージされないと作れないんですよ。焼き菓子用の香料なら焼いても香りが飛ばないようなフレーバー特性というものがありますし、温度帯によって香りの発現特性が違うなど様々ですから。
メーカーさんへの直接販売という形ですね。比較的大手の会社さんとお付き合いが多いですね。
現在のSCAW財務管理は長岡香料にとっては2代目ですが、平成7年(本格導入は平成8年)に初代を導入することになったんですね。当時は昔ながらの手書き伝票・手書き帳簿で電卓・算盤で検算・合計という流れできれいに文字を書いて、記入を間違わないのが美徳というような状態でした。システム化のきっかけとしては人員が1人減るということがあって、この際システムを導入して無駄を省き、作業の合理化を図りましょうということを上司に訴え、検討することになりました。
当時の上司は本社以外の拠点を従来どおりで、本社で全てデータ入力をするというように考えていたのですが、それではシステムとしての意味がないわけです。当然、本社・東京・静岡・茨木・福岡各拠点の人員が誰でも簡単に入力できることが絶対条件です。また、コンピュータに関しては素人ばかりでしたので、何かあった時に素早く対応をしてくれる体制を取れる業者さんでないといけないと考えていました。
従来から親密なお付き合いのある業者さんからの提案もありました。1つはWindowsとDOSが混在したようなソフト。もう1つはDOSベースのシステムでしたね。時期としてはWindows95が日本で出始める頃だったのですが、その頃はまだDOSベースのシステムが多く、Windowsベースであっても完全に対応していないなど戸惑いもありましたね。見ていたのは割り合い規模の大きな会社さんのソフトでしたので、何かあった時にすぐに対応してくれるだろうかという不安と時期的にやはりDOSというのを採用する気にはならなかったですね。SCAWについてはデータ入力が従来の手書き伝票の延長線上のような方式で抵抗もなくできそうでしたし、摘要欄も自在性があって機能的には必要十分という感じでした。あと、営業マンの熱意もというのも大きかったですね。
長岡香料(製造)
SCAWで香り高い経理業務を実現
続きを読む