photo

見積もりから業務完了まで、
データの一元管理を実現。

陸海空、すべての輸送手段を駆使し国内外にさまざまな物流サービスを展開する東 海運様。
2010年に導入していただいたNVOCC※1向け海貨業務システム「ACTIONSII」※2は、国際事業部様の業務データを一元的に管理するシステムです。
導入の経緯からシステムのメリット、今後の抱負についてお聞きしました。

課題

見積もり機能、検索機能を強化し、業務を一元管理したい

効果

  • 業務データを案件ごとに一貫して管理できるように!

    営業アプローチに必要な「見積書作成」からはじまり、「受注」「手配」「B/L(船荷証券)発行」、そして輸送する企業への下払いを計上する「手じまい」まで、業務データを一連の流れに沿って案件単位で管理することが可能になった。
  • 必要なデータの抽出が格段に効率的・効果的に!

    検索して抽出できるデータの種類が格段に増加。
    過去のデータを有効に使えるのでデータ入力作業がスピーディーに行えるようになり、入力ミスも少なくなった。また、複数のデータを組み合わせて一覧として出力できる機能もあるので、経営上の分析や判断をする際の貢献度も高い。
  • 事業の変化への適応力が高まった!
    連結子会社も同じ環境でオペレートできるため、事業の変化にも適応しやすくなった。
  • 顧客満足度の向上に貢献!
    「輸送中の自社の荷物を細かく追跡したい」という顧客企業の要望を、NVOCC向け海貨業務システムにあるデータを補正することで実現。継続的に把握率100%を達成し、高い評価を得ることができた。

製品とベンダー選定のポイント

自由度の高いテンプレートとWEBシステムが決め手

岩崎氏

自由度の高いテンプレートシステムであり、必要な機能を組み合わせることで、業務に合ったシステムが構築できると感じたこと、さらに、開発フレームワークがJavaScriptを採用したWEBシステムであったため、海外を含む拠点の拡張性があったことが、NTTデータ関西を選ぶ決め手となりました。また、NTTデータ関西が熱心な姿勢で打ち合わせやプレゼンに多くの時間を費やしてくれたことを全員が評価し、NTTデータ関西となら良いシステムが作れると確信したからです。

内藤氏

パッケージよりも融通が利く上にテンプレートを活用するため、ゼロからの開発よりも低コスト・短納期。
私たち経営陣にとってはこれも大きな魅力でした。

谷古宇氏

NTTデータ関西のSEは業界・業務ノウハウが豊富で、コミュニケーションもうまく取れ、スムーズに要件を伝えることができました。構築中もフェイストゥーフェイスでコミュニケーションをとっていただき、ACTIONSIIプロジェクトに大きな推進力となって、システム稼働までスムーズに進めることができました。開発時に一番心配していた既存の経理システムへのデータ受渡に関してもスムーズにインターフェースを構築することができました。

今後の目標

システム連携や統合により業務改革を目指す

岩崎氏

現在当社では、全社統合システムを検討中です。
今後はこのシステムとNVOCC向け海貨業務システムの連携を進めていきたいと考えています。

岸氏

社外システムとの連携も増えていくことが予想されます。
欧米の海運業界の状況から推測するに、今後は輸送をお願いしているパートナー企業ではなく、東 海運自らがNACCSをチェックする機会が増えてくるでしょう。NVOCC向け海貨業務システムは、既にNACCSとの連携が可能なシステムとして構築されています。つまり将来の布石は打っている、ということです。

内藤氏

業務量の増大と多様化に対応するために、WEB機能を活用しお客様に入力業務を補佐していただくことも現在検討しています。そのような外部利用や、NACCS以外の社外システムとの連携が今後必要になることは十分に考えられます。NTTデータ関西には、連携にも対応可能なマクロな視点で引き続きフォローをお願いしたいと思います。

※1 NVOCC
自社で船舶(本船)を所有しない貨物利用運送事業者のこと。
※2 ACTIONSII
「Azuma Combined Transport with Informative and Operational Network System」の頭文字と、
東 海運様社内にてすでに進められていたプロジェクトを受け継ぐ次世代プロジェクトの意を込めて「II」を加えて命名。
photo