photo

信頼できるパートナーと二人三脚
複雑な多拠点業務を同一基盤に統合。

近畿各地の卸売市場を舞台に、水産物の安定した流通を支えている株式会社大水様。
質の高い経営を目指して近隣地域の同業者と経営統合を進めてきた同社は、「Linkware水産卸売業テンプレート型販売管理システム」導入による業務システムの見直しも行いました。
その経緯や効果についてお話をうかがいました。

課題

組織統合によってシステムが併存

効果

  • BI機能により、現場がスピーディーに取引データを活用できるようになった!
    現場の担当者が独自に、魚種別や取引先別などをはじめとした種々の条件を設定してデータを抽出することが可能に。結果、業務が非常にスピーディーになり、データを日々の取引に迅速に活用できるようになった。
  • 帳票を大幅に削減できた!
    帳票の多くを、紙媒体からExcel形式のデータへ移行。誰もが扱いやすく二次加工も用意になったうえ、帳票を大幅に減らすことができた。この仕組みをイチから作るのではなく、すでにある基幹業務システムとセットで構築したことで、新システムの立ち上げと同時にこれらのデータ分析業務も開始することができた。
  • 業務が効率化され会社としての力が高まった!
    帳票の作成や管理、閲覧がPC上でのファイル操作や画面表示で可能になったので、日々の業務も簡素化。本来、労力を注ぐべき業務に集中できるようになり、会社としての力も高まった。
  • サーバの維持コストを大幅に削減。精神的負担からも開放された!
    システムの移行にともなって、サーバも社内のホストからNTTデータ関西のデータセンターへと移行。これにより、家賃や電気代など、月々の膨大なコストが削減できた。
    加えて、「万が一の際は自分たちで対応しなければいけない」という精神的負担から開放された。

システム導入の目的

組織統合によって併存したシステムを一本化。業務の効率化を図る

夏目氏

現在の当社は、大阪、神戸、京都、明石という4つの市場を拠点にする水産卸会社の合併によって誕生した組織です。この経営統合にともなって、システム面でいくつかの課題が表面化しました。1つは、旧組織から引き継いだ複数のシステムが併存し、非効率になったこと。2つ目は、システムの運用や管理業務が属人化し過ぎ、近い将来に予測される定年退職による引き継ぎが非常に困難になることです。

千葉氏

よく知られるように、魚の名称は地域によって異なります。商習慣も地域によって異なります。
これらをすべて反映し、統合した新組織で使えるシステムを構築しようとすると、完全なオーダーメイドになります。当然、費用は莫大なものになる。そこで、「システム統合を機に業務を標準化しよう」と考えました。

製品とベンダー選定のポイント

社内外のリソースを最大限に活用し、プロジェクトを支える態勢を構築。

千葉氏

今回のプロジェクトでは、過去に類似案件を担当したグループ会社のメンバーが参画してくれました。
また、ハードウエアメーカーや回線業者といったさまざまなベンダーを含めた、個々の会社の枠を超えたプロジェクト統括体制を提案いただけたことも大きな安心材料になりました。

夏目氏

NTTデータ関西は、当社の意向や要望を最大限に反映しようという意気込みをもって、レスポンス良く社内外の調整に動いてくれた点が、非常に評価が高かった。ご提案内容や価格も私共が納得いくまで説明してもらい、「この会社なら任せられる!」という安心感がありました。

千葉氏

水産卸のみならず他の卸売業界での実績や、Linkwareが備えているテンプレートはありがたいですね。
ある程度「目に見えるもの」を使いながら話を進めることができ、イメージのズレが起こりにくいからです。
これに加えて多くのバンドル製品を持っていて、組み合わせをすることで当社の要望が効率よく実現できるのではないかと思いました。

今後の目標

運用やメンテナンス面でも強固な協力関係を築いていく

千葉氏

BI機能の活用を会社全体に浸透させることです。この目標に向かって、すでに社内研修会などを始めています。

夏目氏

今回のシステム導入は、NTTデータ関西との末永い二人三脚の関係の出発点だと考えており、今後のサポートには多いに期待しています。そして、今後NTTデータ関西とLinkwareを他の卸会社へ一緒に展開していきたいと思っています。

photo