MD-TraC | 医療材料の未来を拓く、サプライチェーン改革DXプラットフォーム - NTTデータ関西

MD-TraC

医療材料の未来を拓く、サプライチェーン改革DXプラットフォーム

医療材料に確実な追跡を。医療の質と経営に健全性を。
RFIDがもたらす圧倒的な効率化と透明性で、新たなステージへ。

その非効率、DXで断ち切る。

医療の最前線を支えるサプライチェーン。しかし、その裏側では
アナログな管理による非効率や機会損失が、今なお存在しています。

医療現場・サプライチェーンに潜む、見過ごせない課題

膨大な棚卸工数

営業担当者や医療スタッフが、目視と手作業で在庫を確認。数時間かかることも珍しくなく、本来注力すべき業務を圧迫。

在庫差異と機会損失

手作業によるヒューマンエラーで在庫数が合わず、欠品による機会損失や、過剰在庫によるキャッシュフローの悪化が発生。

廃棄ロスによるコスト増

使用期限の管理が煩雑で、期限切れによる医療材料の廃棄が常態化。経営上の大きな負担に。

不確かなトレーサビリティ

どの製品がいつ、どこで、誰に使われたのか正確に追跡できず、万が一の回収時における対応遅延や医療安全上のリスクを内包。

請求・報告業務の煩雑化

医療機関とディーラー間での使用実績報告が紙や手作業で行われ、請求漏れや事務作業の増大を招いている。

データ活用の障壁

サプライチェーン全体でデータが分断。需要予測や経営分析に必要な情報を収集・活用できず、勘と経験に頼った運営から脱却できない。


なぜ、今までのやり方では限界なのか?

これらの課題は、個別の努力や部分的なシステム導入だけでは解決が困難です。メーカー、ディーラー、医療機関という、サプライチェーンを構成する各プレイヤーがサイロ化され、情報が分断されていることが根本原因だからです。国民医療費の増大、労働人口の減少という社会構造の変化の中、業界全体で取り組むべき喫緊の課題となっています。  
求められるのは、サプライチェーン全体を俯瞰し、一気通貫でデータを連携させる変革のプラットフォーム。
その答えが、NTTデータ関西の「MD-TraC」です。

           
md-tracアウトライン概念図  

MD-TraCとは

医療材料サプライチェーン全体の最適化を実現するIoTプラットフォーム


MD-TraC(Medical materials Distribution Tracer)は、RFID(Radio Frequency Identification)技術を活用し、医療材料の「モノ」と「情報」の流れをリアルタイムに可視化・一元管理するクラウドサービスです。メーカーの工場から出荷され、ディーラーの倉庫を経由し、医療機関で患者様に使用されるまで、その全工程を個品単位でトラッキングします。これにより、サプライチェーン上のあらゆるデータを連携させ、各プレイヤーが抱える課題を解決し、新たな価値創出を支援します。


   
RFIDリーダーで棚卸作業を行う様子




サプライチェーンを変革する、MD-TraCの提供価値

MD-TraCは、特定のプレイヤーのシステムを置き換えるのではなく、既存のERPや販売管理システムと相互補完的に連携します。業界横断型のプラットフォームとして、サプライチェーン全体のDXを加速させることが、私たちの使命です。

メーカー
メーカー

▶ 出荷後の製品追跡

▶ 在庫の最適化

▶ 廃棄ロス削減

▶ 市場データの活用

トラック
卸・組合
ディーラー

    ▶ 棚卸の自動化

    ▶ 営業生産性の向上

    ▶ 流通戦略の高度化

    ▶ 働き方改革の推進

トラック
病院
病院

    ▶ 医療スタッフの負荷軽減

    ▶ 請求漏れの防止

    ▶ 医療安全の向上

    ▶ アウトカム分析への活用

MD-TraCがもたらす4つの変革




【変革1】圧倒的な業務効率化と、働き方改革の実現

RFIDリーダーをかざすだけで、箱を開けずに中にある多数の医療材料を一括で読み取り。これまで数時間かかっていた棚卸作業が、わずか数分で完了します。これにより創出された時間を、営業担当者はより付加価値の高い提案活動に、医療スタッフは患者様と向き合う本来の業務に充てることができます。MD-TraCは、厳しい労働環境にある医療業界の「働き方改革」を強力に推進します。

RFIDリーダーで棚卸作業を行う様子

【変革2】高精度な在庫管理による、経営の健全化

個品単位でのリアルタイムな在庫状況、保管場所、使用期限を正確に把握。勘や経験に頼らない、データに基づいた最適な在庫コントロールが可能になります。これにより、過剰在庫によるキャッシュフローの圧迫を防ぎ、使用期限切れによる廃棄ロスを最小限に抑制。棚卸の短頻度化は、商品紛失のリスクも低減させ、メーカー・ディーラー・医療機関の経営基盤を強化します。

MD-TraCの管理画面で在庫状況を確認しているイメージ

【変革3】確かなトレーサビリティが築く、医療安全と信頼

「いつ、どこで製造され、どのルートで、納品され、使用されたか」というトレーサビリティを、個品レベルで追跡・記録します。万が一の製品回収時にも、影響範囲を即座に特定し、迅速かつ正確な対応が可能に。医療の安全性を飛躍的に高めるとともに、企業の社会的責任(CSR)を果たし、患者様や社会からの信頼を確固たるものにします。

医療材料の個品に貼付されたRFIDタグのクローズアップ

【変革4】データ活用による、新たな価値創出

MD-TraCに蓄積されるサプライチェーン全体のビッグデータは、新たな価値を生み出す宝の山です。メーカーは精緻な需要予測に基づいた生産計画を、ディーラーはデータドリブンな営業戦略を立案できます。医療機関では、手術内容と使用された医療材料、その後の経過を結びつけた「アウトカム分析」への活用も期待され、医療の質の向上に貢献します。MD-TraCは、単なる効率化ツールに留まらず、医療業界の未来を創造するデータプラットフォームです。

データ分析のグラフやチャートが映し出されたディスプレイ

導入効果




定量効果:数字で見るインパクト

  • 棚卸時間 90% 削減 (例:300分 → 10分)
  • 在庫ロス(紛失・期限切れ) ゼロ
  • 請求漏れ件数 ゼロ
  • 営業担当者は 月48時間 を新規創出

定性効果:現場と経営にもたらす変化

  • 圧倒的な効率化と、働き方改革
  • サプライチェーン全域の在庫適正化
  • データに基づく論理的な経営判断
  • 顧客への新たな価値提供関係強化


※導入いただいたお客様の実態に基づく検証効果となります。環境や規模によって異なります。

なぜNTTデータ関西が選ばれるのか




プラットフォームとしての優位性

MD-TraCは、競合の単一プレイヤー向けソリューションとは一線を画し、メーカー・ディーラー・医療機関の各システムを繋ぐ「業界横断型プラットフォーム」として設計されています。サプライチェーン全体を最適化できるのは、NTTデータグループならではの構想力と技術力です。

高い期待と需要に応えてきた実績

働き手の不足や物流コストの上昇を背景に物流拠点は「共同倉庫」の運用ニーズも高まっています。NTTデータ関西は、各地域の特性と需要を深く理解し、既に複数のディーラー様との実証実験で成果を上げており、現実的な導入と拡大が可能です。

NTTデータグループの総合力

本サービスは、NTTデータが開発した資産とノウハウを継承しています。NTTデータ関西が持つヘルスケア領域の知見と顧客基盤、そしてNTTデータグループ全体の技術力と信頼性を掛け合わせることで、お客様のDXを強力に、そして長期的にご支援します。

未来の医療を、サプライチェーンから共に創る。



医療材料サプライチェーンの課題解決、DX推進はNTTデータ関西にお任せください。
「MD-TraC」に関する価格、RFID機器や消耗品、導入のご相談など、お気軽にお問い合わせください。