骨格推定AI技術を用いた危険行動予知の実証実験の実施について

2021年5月31日
株式会社NTTデータ関西

株式会社NTTデータ関西(以下、NTTデータ関西)は、日立造船株式会社(以下、日立造船)と骨格推定AI技術を用いた危険行動予知の実証実験を2021年4月より実施しています。
日立造船の製造事業所や建設現場における業務では、走る・階段を駆け上がる・両手に荷物を持った歩行・歩きスマホなどといった危険行動の一つ一つが、事故・ヒヤリハットを誘発しやすく、危険行動をなくすことが現場においての課題となっています。
本実験では、危険行動と見なされる行為の特長を検出できるように骨格推定のAI学習を行い、監視カメラから送られる映像より、骨格推定AI技術にて検知・判別を行います。検知後、パトランプの鳴動やコミュニケーションロボットによる注意喚起等を行うとともに、判別時の映像は事後でも確認できるよう実証実験を行います。
今後、NTTデータ関西は、将来的な各事業所での実用を見据え、継続して実証実験を行い、AIによる判別の精度向上を行います。
また、本検証におけるベースの機能である「人の流量、エリアの滞留量・満空情報等」の検出を可能にする製品の販売を計画するとともに、企業の抱える様々な課題について、本技術をベースにデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に貢献していきます。

本実証実験の概要図
図1 本実証実験の概要図

背景

精密機械の製造事業所や大型プラントの建設現場における、走る・階段を駆け上がる・両手に荷物を持った歩行・歩きスマホなどといった危険行動が事故・ヒヤリハットに繋がるため、日立造船では従来より作業員の安全確保を第一に、危険行動の防止活動に取り組んできました。
昨今のAI技術をはじめ、IT環境の急速な発展に注目し、AI技術を危険行動の検出・抑止等に活かしたいという考えから、本件の実施に至りました。

実証実験の概要

本実証実験では、NTTデータ関西の持つ技術をベースに、危険行動と見なされる行為の代表例について、その特長を検出できるようAI学習を行うことで、監視カメラから送られる映像より、当該AI技術でリアルタイムに判別し、パトランプの鳴動やコミュニケーションロボットによる注意喚起等を行うとともに、事後でも判別時の様子を確認できるように画像を保存する仕組みを実現しました。

骨格推定AI技術の概要

NTTデータ関西にて開発を進めている技術で、AIが人物の骨格を認識することで、人流計測や人数集計、行動検知ができるサービスです。本実証実験のように行動検知ができるほか、居室内の人数集計による三密対策や、通行量調査、来店人数集計、空席情報のデータ化など、あらゆるシーンでの実用化の検討をしています。

今後について

今後、日立造船とNTTデータ関西は、将来的な各事業所での実用を見据え、継続して実証実験を行い、AIによる判別精度の向上を行います。
また、NTTデータ関西は、本検証におけるベース機能である「人の流量、エリアの滞留量・満空情報等」の検出を可能にする製品の販売を計画するとともに、様々な企業の抱える課題について、本技術をベースにデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に貢献していきます。

本件に関するお問い合わせ先

■報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ関西
人事総務部 総務担当 広報グループ
TEL:050-5545-3095
E-mail:information@nttdata-kansai.co.jp